よみぃ Zeppツアー 大阪〜名古屋 正直な感想を書いてみた その2(本人が)

Tour

よみぃです。

現在僕はZepp Tourを全国五都市で開催中なのですが、7月3日にZepp難波、7月9日にZepp名古屋公演を終えました。

(名古屋会場の写真)

ライブが終わってその日のうちに感想を書いてみる〜その2という事で、記事にしていきます。

よみぃ Zeppツアー 札幌 正直な感想を書いてみた(本人が)
皆さんこんにちは、よみぃです。 よみぃ Zepp Tour 2022の札幌公演が終わりました。日付は変わっていますが、当日直後のうちに感想を書いていこうと思います。 今回のツアーでは、ここでしか見られない演目が盛り沢山となっています。 ・最...

↑こちらの前記事にも書いていますが、今回のツアーでは沢山の演目があります。

本記事ではボーカルとのコラボ企画について。

今までにないコラボ企画が実現

ちょうど昨日、7月8日より「secret base〜君がくれたもの〜」の原曲オリジナルボーカルとピアノの20年越しのコラボが配信リリースされました。

こちらの音源がAmazon Musicでベストセラー1位にランクインしていたようです。有難うございます!

そして、このコラボ企画はZeppツアー全公演で生演奏しています。

演奏内容は、原曲のZONEさんの本家ボーカルに、僕がアレンジしたピアノをマッチングするというピアノ×歌の演奏なのですが、ボーカル音源は再収録というわけではなく、なんとリリース当時(2001年)のそのままのボーカル音源に対してピアノで伴奏するという形なんです。

これはとても貴重な事で、配信音源は原曲ボーカル×ピアノ、Zeppライブではその原曲ボーカルを流しながら生演奏するという全く新しい形での合奏になっています。

ボーカルデータとのコラボをライブで演奏してみての感想

ボーカルデータにピアノの生演奏を合わせるという行為は、自動演奏ピアノに生演奏を合わせる合奏とは一味違った、独特の難しさがあると感じていて、その事について簡単に書いてみようと思います。

まず、自動演奏ピアノとの合奏では、機械的に演奏される16分音符などの狂いのない高速メロディーに対して、たとえ変則的なリズムが出現する場所でもしっかりとテンポキープを行い、音符の縦軸(タイミング)を合わせなければいけません。

これは、尺が決まっているデータ、つまりテンポのズレがない音源や演奏データに対して、どれだけ人間側が体内メトロノームでテンポキープを行えるかという問題です。

今回のボーカルは生演奏ではなく、用意された音源を再生するので、自動演奏と同じく尺や速度が決まっていて、合奏時にはテンポキープを行う事が求められます。

しかし、自動演奏と違う点は、人間歌唱のボーカルデータというのは、多くの場合リズムのズレがある状態で完成品として書き出されています。

自動演奏よりも大きなリズムの揺れがあるのです。

勿論これはボーカル書き出し時のミスなどではありません。

作曲の打ち込みの際に、音符をヒューマナイズ(ジャストタイミングではなく少しだけ前後にずらす)するように、歌のリズムも少しだけ前後にズラすことがよくあります。

バンドのような編成なら、ドラムがリズムの輪郭をハッキリ出しているので、むしろ歌はドラムの音より若干ズレている方が、両方の音を聴き分けやすかったりする意味もあります。

そんな訳で、ボーカルデータというのはそのボーカリストが意図的にリズムを揺らしている事も少なくないのですが、歌の音源のみを聴きながらピアノで伴奏を合わせていくという行為なので、この前後のズレも考慮して生演奏する必要があるんですよね。
これが、自動演奏との合奏と大きく違う点で、また、生歌の伴奏とも違う難しさがあります。

なので、歌詞のどの部分で、歌が前後どちらに揺れている、など、ある程度記憶して演奏する必要があります。

歌がジャストタイミングより早くor遅く出てきた時、(これが生合奏だと仮定すると)伴奏はその丁度半分だけ早くor遅く演奏するとします。
そうする事で、本来の原曲より楽器数の減ったピアノ×ボーカルという編成において、揺れ幅が最小限に抑えられ、人間同士のセッションにおける「テンポの揺れ感」が演出出来るのではないかと思います。

その揺れ感がごく自然に聴こえるようなバランスで音源と生演奏が重なる瞬間が偶然あったりするのですが、

そんな時、20年以上前の当時の歌が、現在進行形で生演奏されているように聴こえたりするのではないかと思います。

音源だけを流すと、無意識に「これは生演奏ではなく音源である」と思って聴く事がよくありますが、ライブでコラボする事によって、ボーカル音源が生演奏のように聴こえる瞬間があれば斬新だと思います。

今後の公演にご来場される方は、是非このコラボ演奏も楽しんでいただけたら幸いです。

では。

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